プロローグ的な…

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「はぁ!?それ、どう言うことだよ」

「だから、京滋君の正体が周りにバレないように
 うまく立ち回るのが君の任務だ。

 分かるかい?
 それが君の進級条件なんだよ。」

この学園の生徒会長である 亀神 忍 はそう告げた。

出席日数が足らず、留年確定だった俺を三年に進級させる。
その交換条件として提示してきた内容は


京滋ロネ を女だとバレないようにする…!!


「なぁ、もしバレたらどうなるんだ?」

「そのときは、君はまた留年だ。
 じゃ!頼んだよ!!」

そういうと、亀神は風のように去って行った。
まったくあいつは、ちっとも「亀」じゃねぇ。

「はぁー…」

…今ごろになって
授業を真面目に受けなかったことを後悔する。

めんどくせぇ事になっちまったな…


「あっ!ケンちゃん!」

校舎の脇にあるベンチに座っていると
悩みの根源である少女が駆け寄ってきた。

少女といっても今は男子用の制服を着て
見た目は男子高校生になっているが。

「ロネ…」

ロネは幼い頃に一緒に暮らした従姉妹だ。
三歳の時に事故で両親を亡くし、うちで引き取ることになった。

俺が中学に上がる頃に、ロネの父方の祖父母から連絡があり
イギリスに行くまでは、ずっと妹のように接していた。

「聞いて!学生寮、サザヤ先輩と同じ部屋になったよ!」

駆け寄るなり衝撃の事実を聴かされ、気が遠のきそうになる。

「なっ!なんだよそれ!危なくないか?」

徐々に、怒りがこみ上げてくる。
矛先は、あの会長である。
なに考えてんだ…
相部屋にいれたらバレる確率が高まんだろうが!

「うっ、うん危ないよね、
 嬉しくてずっとニヤニヤしちゃうよ。
 …変な奴だって思われないかな?」

「…いや、そういうことじゃなくて
 男と同室なんだぞ?もし何かあったら…」

何か…
思わず最悪な事態を想像してしまう。
女だとバレたら一番傷付くのは、俺ではないのに。

こいつのことを心配してしまうのは
悲しい過去から支える兄貴のような存在であろうとした
俺の幼い頃からの癖…みたいなものか。

亀神はそれを知っていて
俺に白羽の矢を立てたのだろう。
俺が断ることが出来ない、というのを見越してだ。

「えー、サザヤ先輩はケンちゃんみたく野獣じゃないよ
 それにほら見て、どっからどう見ても男でしょ?」

胸を張り、腰に手をあてて仁王立ちになる。
これがこいつなりの男らしいポーズなのか?

幼い頃の姿を知っている俺にとっては
どう見ても、女にしか見えない…。


っつーか誰が野獣だぁっ!!


全く危機感のない任務対照に
一抹の不安を抱えながら
俺の高校生活、最後の一年の幕が開けた。

                                                                      1. +


オリパラ版ハスキー こと
蓮木 建史 目線からのサザコロを書いてみました。
かめパラのハスキさんの設定が素敵過ぎて触発された…w

小説難しいです。ってか日本語難しいです^^;
変なとことか、設定間違いとかあったら教えてくださいね。

基本設定ははかめちゃんとこのオリパラで、
同室設定はスピラのサザコロデーメモから。

話の補足として↓
留年決定でもう一度2年生になるはずだったハスキが
亀神会長に相談したら、学園のお偉いさんである祖父を通じて
進級できることになった。そのかわり交換条件がー。
会長とは高校に入ってからの友人で、
ロネのことを過去に話したことがある…って感じです。


今になって、あて字で考えたキャラの和名が適当過ぎて恥ずかしいなwww
呂根とか名前に根っことかどうなのーwww
最初に描いた時は、実は刑事で男として潜入捜査中で、
名前は偽名で適当でいいかー、って考えてたんだよね…←
だから手錠をもっていたのですなw

まぁそのうち慣れるっしょ(´∀`)


今後の展開妄想↓
●ロネは、表情がコロコロ変わることから、
コロネとあだ名を付けられる。
(これがないとサザコロにならないじゃないかっ)

●新聞部のマッキーがとりあえずの脅威。
バレないようにドタバタするハスキさん。
その苦労を知らずか、
サザヤ先輩とどんどん絆を深めていく幸せそうなロネたん。


っていう話を…誰か…ww