SABI -浸食する赤褐色-

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「あーあーあー
 若いうちからあんなに働いて、カワイソーに。

 汗かいて、泥まみれになって、血ヘド吐いて、
 青春だなぁ、おい!

 なぁ、お前もそう思うっしょ? エン!」


襲いくる驚異から人類を守るべく戦う少年少女。
崩れた瓦礫のなか、ボロボロになったビルの屋上から
その光景を眺める二人の男がいた。


「なんだ、あいつらが羨ましいのか、ロウ。
 ・・・良かったな、俺らもお仕事の時間だ。」


エンと呼ばれた背の高い男は、アラーム音の鳴った小型の機器を見やり
任務の開始時刻が来たことを告げる。


「あぁ、羨ましいねぇ。楽しそうだねぇ!実に!」


ロウは、ゆっくりと柵の方へ進み、
屋上を囲っていた鉄製のそれを蹴り飛ばす。

錆び付いた柵はもろく、蹴られただけで結束部分が外れてしまう。

ガシャン!と音をたて、鉄の柵は地上へと落ちていく・・・
壊れた柵の間を通り、ロウは屋上の端に立つ。


「だからさ、俺らがお前らのこと――――」


そこから、落ちた鉄柵を追うように、ビルから飛び降りる・・・!


「もっと楽しくしてやるよ・・・・・・!!!!」


手に持っていた銃を構え鉄柵に向けて発砲する。

銃弾を受けた鉄柵はみる間に赤褐色の物体に包まれ、増殖を始める。
もとの数十倍に膨れ上がったそれは、
生き物のように動き出した。

それを上から見ていたエンが、呆れたようにつぶやく。


「はぁ、たまには階段を使いたいんだが・・・。」


楽しそうに飛び降りたロウとは対照的に
心底嫌そうな声を出しながら、エンが続く。


肥大化した錆の上に降りたロウは
銃弾をあらゆる方向にぶっぱなしながら叫んでいた。

楽しげに、口角を上げ。

しかし、憎らしげに、眉間にシワを寄せて。


「ははははは!
 もっと仕事を増やしてやんよぉぉぉ!!」


彼らの向かう先には…





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かめのさんのダイアリ「亀の屍を越えてゆけ」こと
通称かめしか で拡げられたSABI 話に
便乗してみたー設定考えるの楽しかったー^^

うゆぽんに続いてさらに拡げてみた。
にっくき錆をさらに拡げてしまうキャラです。
SABISABIにしてやんよぉ〜♪


また、うごメモです(笑)



主人公とは相対するグループで
人類の驚異となるSABIとの共存を謳う謎の宗教団体。
SABI を増やすのでリンくんたちと衝突することになる。
殺戮が目的ではないので、人殺しはしない(と教育されてるが…)。
教祖さまは美形の長髪でね。物腰の落ち着いたよくありそうな感じでー
「自然の流れに逆らう必要はありません。SABIは私たちに恩恵をもたらしてくれる存在なのです。」
とか言いながら〜、裏でSABI 拡げながら色んな事してる〜黒そうな団体。
SABI が増えてく現象の裏側には人為的なものがあったー!みたいな話もいいんじゃないかなぁ、と。


かめしかの追加設定見てきたので補足かきかき↓
SABIに取り込まれないよう、特殊な靴はいてるので上に乗れる、とか←
SABI用武器はもっておらず、SABIを発生させる薬剤を弾丸として使用するショットガンを扱う。
ロウたちが使用する薬剤で発生するSABIは、オリジナルタイプとは違い、力も弱く長持ちしない。



こんなのどうでしょうか。
あっ、ここ駄目!ってとこあったら言ってくださいな〜。


9学の時も思ったけど、なんか最近記事が長いなぁ・・・